それでも改善が見られない場合は手術が行われます。
発作の予防に使われる薬剤には、内リンパ水腫改善のために
利尿剤、内耳循環改善薬が用いられ、神経系の不安定や
精神的・肉体的ストレスに対応するために安定剤などが
用いられます。
これらの薬剤は内耳の機能を正常に保つために
用いられるものですが、アミノ配糖体は前庭の
機能を永久的になくすための目的で使用されます。
めまいの発作は左右の前庭のバランスが異なるために
起こるからです。
主に硫酸ストレプトマイシンや硫酸ゲンタマイシンが
用いられることになります。
メニエール病の患者のうち90%は内科的治療によって
通常の日常生活を送ることができますが、残る10%では
強いめまいが起きるため、手術が試みられます。
聴力を温存しながらめまい発作を抑制するための
手術として、内リンパ嚢開放術(内リンパ液を外に出す)
前庭神経切断術があり、内耳を完全に破壊する施術に
迷路破壊術があります。